ホームステイの魅力は、なんといっても家族と一緒に日常の暮らしを体験できるということでしょう。
家族の一員として暮らすので、家事やお手伝いはじめ、何気ない日常会話、ちょっとした買い物など観光旅行では味わえないリアルな海外生活を体験でき、きっとあなたの人生で得難い経験となるでしょう。
滞在費を払っていると言ってもホームステイはホテルに泊まるお客さんではなく、家族の一員としての責任をもって生活するという心構えが必要です。
以下にホームステイをする時に、あなたとホストファミリー-の双方が気持ちよく過ごせる為の留意事項などについてまとめてみました。
1. ホームステイ先のファミリーへのマナー
ホームステイはホテルに宿泊するのとは違います。「料金を払っているのだから、なんとかして貰う!」という考え方は持たないようにしましょう。
ホストファミリーはあくまでも食事付きで部屋を貸してくれているのだ、ということを忘れないようにしましょう。
*帰宅が遅くなるときや、食事が要らない時は、早めに連絡を入れる
*家にある物を使わせてもらうときは許可を得る
*何かしてもらったときは感謝してお礼を言う
など特に難しいことではなく、またオーストラリアだからということでなく日本でも同じ共通の一般常識や、相手の身になって考えて行動すれば快適なホームステイが過ごせるでしょう。
2. オーストラリアのシャワーやお風呂
ホームステイでよくトラブルの元となるのがシャワーやお風呂です。
日本では湯船に浸かってノンビリしたりするお風呂文化がありますが、オーストラリアでは特にお風呂の文化は無く、シャワーは毎日の歯磨きと同じレベルの位置づけです。
よく日本人が長時間シャワーを浴びることがオーストラリア人には理解ができず、不思議に思っています。
また温水を電気で沸かしてタンクに溜めている家もあるので、シャワーを出し放しにすると小さいタンクしか設置していない家ではすぐにお湯が無くなってしまい、次に入る人は温水が溜まるまで待たないといけません。
こういう事態を避けるためにも、朝シャンなども極力避けて、シャワーは10分以内を目指しましょう。
3. ペット
オーストラリアでは犬や猫などのペットを飼っている家庭が多く、家の中で動物を飼っているファミリーも沢山たくさんいます。
あなたが犬、猫好きのケースは良いのですが、もしアレルギーがある場合やペットが苦手な場合はファミリーを選ぶ前にチェックしましょう。
4. 洗濯
オーストラリアでは、洗濯は週に1回まとめて行う家庭が多いです。
週1日で洗濯を済ませたい、水道電気代を節約したいなどの理由によりますが、もし頻繁に洗濯しないと着るものが無いなどの場合は、事前にファミリーに洗濯機を利用してもいいか聞いて確認しましょう。
5. タバコ
オーストラリアは空気が乾燥していて火事が起きやすい国ですので、学校、オフィス、レストランなど室内は全て禁煙です。ホームステイでも家の中で煙草を吸うことは禁止されています。
オーストラリア人でもタバコを吸う人が多いですが、吸う時は必ず外で灰皿のある所と厳しく制限されています。
煙草を吸う人は、ファミリーの家の庭や外で煙草を吸っても良いか事前に確認しましょう。
6. 買い物
スーパーでの買い物も週に1回、車で行ってまとめて買う家庭が多いです。
もし興味があれば一緒に行って外国のスーパーの様子などを見て、買い物を手伝いましょう。
7. 電話やインターネット
日本などに国際電話する時は、その旨ファミリーに伝えましょう。
また家でWiFiなどに繋いでインターネットにアクセスする場合、別料金として払いましょう。
もしあなた用の別回線で設置した場合はその分を払い、家族の人と1回線をシェアする場合で明細が不明の場合の支払いはファミリーと相談しましょう。
大体週$10ドル位が目安でしょうか。
8. 食事
ホームステイの食事は、朝食とディナーがコミです。
朝はパンやトースト、コーンフレークにミルクなどを自分で用意して食べます。
夜のディナーは時間を聞いてファミリーと一緒に食事するように心がけましょう。
もし、食事が不要の場合は早めに連絡しましょう。
ランチは、外食かパンなどを買って食べるか、可能であればサンドイッチなど作って持って行きましょう。
9. 化粧品や雑貨
石鹸やシャンプーなど自分の肌に合った愛用品や、常備薬などがあれば忘れずに持参しましょう。またドライヤーを頻繁に使うのであればその都度ファミリーから借りるのではなく、それ程高価でもないので自分用を現地で調達することも忘れずに!
日本の電気用品は、オーストラリアが230Vのため変圧器が必要です。
10. 空き巣に注意!
ホームステイ先に空き巣が入らないとも限りません。
部屋に財布や大事なもの置き放しにしないで、出かけるときはスーツケースなどに入れて鍵をかけるか、目立たない所にしまいましょう。
11. セクハラに注意!
*ホストパパが部屋に勝手に入ってくる。
*やたらとボディータッチする。
*どこかに車で連れて行ってあげると言って、セクハラに及ぼうとする
などのケースは、早めに学校や斡旋先に相談しましょう。
第三者に介入してもらい、ホストママに直接言わない方が無難です。
オーストラリアの都市別 ホームステイ事情
オーストラリアの家庭では一般的に大体早寝早起きの家が多く、日本のように深夜までテレビを見て過ごすことは余りありません。夕方6時頃には家族皆で夕食を囲みデザートを食べながら団欒し、9時頃には部屋に戻り、就寝する人もいます。その為9時頃には町全体がシーンと静まりかえっています。
またオーストラリアの食事はシンプルで朝はコーンフレークにミルク、トーストを自分で用意して食べ、昼はサンドイッチなど、夜は茹でた野菜かサラダとお肉が一つのお皿に盛り付けられた料理がメインです。また食後デザートを食べる家も多く、日本人には食後はお腹がいっぱいで最初は慣れずにすぐに食べられない人も多いようです。
この様に実際に家庭に入って生活を通して、日本との様々な文化の違いを体験できる所も、ホームステイの良い所であり興味深い所でしょう。
ここでは、オーストラリアの都市別ホームステイ事情について説明していきます。
1. 「ホームステイ」事情シドニー
シドニーには学校や語学教室の数も多く、それに伴いホストファミリーの数も多いです。ホームステイの受け入れ経験が長いファミリーが多く英語に自信が無くても安心して滞在できます。
また場所も郊外の閑静な住宅地が多い点も人気となっています。
2. メルボルンの「ホームステイ」事情
オーストラリア第2の都市メルボルンは面積も広いので、ホームステイが郊外の場合が多く静かな環境です。ただ場所によっては学校まで小一時間掛かる場合もありますが、メルボルンでは交通手段としてトラム(路面電車)などを使うのが一般的で、これに乗ってメルボルンの街並みを楽しみながら、読書をしたりして学生達も通学時間を有効に使っています。
またメルボルンには移民が多く暮らしている都市ですので、一般的に人種や性別に関係なく皆平等だという雰囲気がベースにあり開放的です。その為海外の学生に対しても皆対等な気持ちで接することが多いのもメルボルンの良い所です。
3. ブリスベンの「ホームステイ」事情
人種が暮らしています。ホームステイでもマザーがアジア人、パパがオーストラリア人のケースもあり様々な文化の違いを経験することができます。
但し家での会話は英語ですので、日常英会話に浸ることができます。
4. ゴールドコーストの「ホームステイ」事情
ゴールドコーストには語学教室も多くあり、それに伴いホームステイの数も沢山ありフレンドリーなファミリーが多いのも特徴です。また気候も一年中温暖ですので過ごしやすく、ゴールドコースのビーチも近いので、休日は太陽の下で海水浴やリラックスする時間を楽しむことができます。
5. アデレードの「ホームステイ」事情
アデレードは土地柄からくる地元愛に溢れたのんびりとしたフレンドリーなファミリーが多いのが特徴です。また街の周りには自然が多いので、休みの日には山や高原、海へ行ってバーベキューをするなどしてアウトドアを楽しむ家庭が多いので、一緒に行ってBBQなど楽しむ機会が多いかも知れません。
6. ケアンズの「ホームステイ」事情
ケアンズにも語学学校が多く、それに伴い長年海外からの学生を受け入れているベテランファミリーも多く、英語が不慣れな場合でも安心して滞在できるホームステイ先が多いです。気候が温かいことから、開放的で大らかなのんびりとしたファミリーが多いのもケアンズの特徴でしょう。
7. パースの「ホームステイ」事情
パースは「世界で住んでみたい都市」にいつもトップにランクされるという人気の都市で、街全体が美しく静かで落ち着いているのが印象的です。
パースにはフレンドリーでリラックスしたファミリーが多く、場所も街の中心まで電車、バスで大体1時間圏内と交通の便も良いです。
ファミリーよってはプールやバーベキュースペースがある家もあり、BBQに呼ばれた人たちとのコミュニケーションも楽しいでしょう。