「マーケット」、「市場」というとパリの「蚤の市」が有名ですが、世界には同じようなフリーマーケットが地元の人により定期的に開設されています。
中には歴史も長く、その土地の伝統にもなっている人気のマーケットも沢山あり、地元の人だけでなく、旅行者や観光客を待っています。世界で人気のマーケットをご紹介していきます。
1. 「蚤の市」 パリ
まず最初はパリの蚤の市です。
このパリの市が何故「蚤の市」と呼ぶのか?と疑問に思ったことありませんか?
元々フランス語「marché aux puces」のまさに「蚤の市」の訳であり「ノミのわいているような古着が売られている」「どこからともなく人や物がノミのようにわき出てくる」などを表現したと言われていますが、語源は定かではないとのことです。
まあそれはさておき、このパリの蚤の市には、生活雑貨、家電、服飾、自転車、、etc
ここに来れば欲しいものは全て揃っちゃいます。土日の午前中にしか開かれてないのでご注意を!
そしてこれらの品が並べられている露店の間を、掘り出し物が無いか歩いて見て歩くのが楽しみの一つです。
もしおみやげを探しているのならDutyFree Shopで買うより、ここで最適なお掘り出し物が見つかるかもしれませんね。
また以下のフランス語を覚えておけば何かの役に立つかもしれません。
*セ コンビアン(いくらですか?)
*セ シェール(高い)
*パルドン(失礼)
*スィル ヴ プレ(お願いします)
*メルシー(ありがとう)
もし「蚤の市」で気に入った物が見つかれば、フランス語で値切ってみて下さい。
安くお目当の物が手に入るかもしれませんね。
2. ブリックレーンマーケット ロンドン
ロンドン市内の東側イーストエンドに位置する、 ブリックレーン地区で毎日開かれているマーケットです。
曜日によってメインで扱う商品が決まっており、日~水曜日はオール商品、木曜日はヴィンテージ、アンティーク関連商品、金曜日はファッション&アート関連、土曜日は毎週メインの商品テーマが変わるという具合に、自分が欲しい物のメインの曜日に行けばより欲しい物が見つかる可能性も大です。
高級ブティックでのブランド品のショッピングも良いですが、活気溢れる地元のマーケットを訪れ、その土地の歴史ある伝統的な佇まいに触れながらマーケットでショッピングするのも楽しいですよ。値段も手頃な掘り出し物が見つかるかも知れません!
地下鉄、リバプールストリート駅のそばで10時開店です。
フードコーナーもあり、大きなアーケードもあるので雨天でもOKです。
さまざまなグッズが並んでいます
3. 士林夜市(しりんよいち)
台湾の台北市に旅行に行ったら是非訪れてみたいのが士林夜市(しりんよいち)です。
細長いアーケードの屋根の下の路地には小さな店や屋台がぎっしり並んでいます。
ここは地元の人にも人気があり、旅行者も訪れて楽しめる観光スポットになっています。
衣料、雑貨、装飾品、電気関連商品などが並び、値段も安いのでお土産や、日本には無い掘り出し物が見つかるかもしれませんよ。
食べ物の店も沢山並んでいるので、地元のフードを楽しんでください。
開店時間は、夜市という事もあり17:00-24:00です。
行き方は、MRT台北捷運淡水線(2号線)剣潭駅出口1より徒歩2分
商品で溢れる露店は見ているだけでも楽しいですね。
4. アルバート・カイプ・マーケット (オランダ・アムステルダム)
オランダの首都アムステルダムで有名なのが、アルバート・カイプ通りに開かれる露店市場です。常に大勢の地元の人々で賑わい、見て歩くだけでもその土地の生活感に直接触れることができ、旅行の良さを改めて感じます。
ここも色々の商品が並びオランダの木靴なども売っているので、お土産にどうですか?
開店時間は、9:00~17:00
行き方は、トラム16,24系統 アルバート・カイプ停留所または、
トラム4,25系統 Stadhouderskade停留所です。
5. ナイトマーケット (タイ・バンコク)
タイのバンコックには夜遅くまで開いているマーケットが沢山あり、観光スポットの一つです。
その中でも特に「サイアム・パラダイス・ナイト・バザール」はバンコク最大級の規模を誇るナイトマーケットで、週末の夜は地元の人や観光客も沢山訪れ大変賑わう場所になっています。
色々な種類の出店も多く、ミュージックなどのパフォーマンスもあり、まるで夜祭気分です。
営業時間は24時間となっており沢山の人で混み合いますので、身の回り品の盗難に遭わないように気を付けましよう。
6. セアザ花の市 ブラジル
ブラジル、サンパウロのセアザにある中央卸市場では、週に2回だけ花をメインとした観葉植物などのマーケットが開かれ、この日は一般にも開放され多くの花好きの人が訪れます。
マーケット会場いっぱいに花や観葉植物、球根、種、ガーデニング・グッヅなどが並び、花の良い香りもして観て廻るだけで心が癒されます。
機会がありましたら是非訪れてみて下さい。
7. ポートランド・ファーマーズ・マーケット アメリカ
アメリカ、オレゴン州のポートランドの中心地から徒歩15分の場所に位置する「ポートランド州立大学」の敷地内では、この街で最大級のファーマーズ・マーケットが開催され多くの人で賑わいます。
ポートランドは自然環境に恵まれ自給により収穫される食材も多く、ファーマーズ・マーケットでは、文字通り地元の農夫さんが育てた野菜や果物などの自然食品が、器からこぼれるように並べられ、思わず摘まんで味見したくなります。
8. ハカニエミのマーケットスクエア フィンランド
フィンランドの首都ヘルシンキにあるハカニエミには、1914年から続いている歴史的な伝統のあるマーケットがあります。
マーケットには新鮮な野菜や果物、海の幸などフィンランドならではの食品が並び多くの人が訪れています。
マーケットホールの中にはフードコーナーもあり新鮮な食材を材料にしたフィンランド料理を堪能できます。歌や音楽のパフォーマンスもあり、楽しい一日を過ごせます。
マーケットへのアクセスはヘルシンキ中央駅からトラムと呼ばれる路面電車に乗って、3駅で行けるという近場にあるのも嬉しいですね。
フィンランドの郷土色豊かな装飾品が並び、おみやげに一つどうですか?
歌や音楽のパフォーマンスも楽しい!
9. フェトヒエ・マーケット トルコ
トルコのフェトヒエという街は、エーゲ海に面した美しい港や豊かな自然に溢れた魅力的で住んでみたくなるような街です。
この街の「フェトヒエ・マーケット」は街の真ん中に流れる川沿いで毎週火曜日に開催され、新鮮な地元の野菜や果物、エーゲ海の幸、布地、カーペットなど様々な商品が並びます。露店の間を歩いて商品を見ていると、そこで暮らす人々の生活も垣間見られて興味が尽きません。
エーゲ海で獲れた魚も新鮮そうでおいしそう!
10. ウィーンのクリスマスマーケット
ウィーンのシェーンブルン宮殿はユネスコ世界文化遺産にも登録されています。
ライトアップされた宮殿の前庭で開催される毎年恒例のクリスマスマーケットは、幻想的な光景に溶け込んでまるで絵のようです。
マーケットの出店には、クリスマスツリー用のモミの木やツリー用の飾り、キャンドル、ガラス食器など見る物全て欲しくなります。
またオーストリア料理や、クリスマス用のケーキ、チョコレートも沢山売っていますよ!
因みにこのシェーンブルン宮殿は、もともとはハプスブルク家の夏の離宮であり、外観はバロック様式、内装はロココ様式で建てられた豪華絢爛と呼ぶのに相応しい宮殿です。
昼間の時間に是非宮殿内部を訪れてみて下さい。
11. ドイツ ニュルンベルグ クリスマスマーケット
ドイツのニュルンベルグの街は第2次世界大戦で壊滅的な被害を受けましたが、市民の努力で往事の姿を極力残す方針の元に昔の雰囲気を残す形で街が再建され、中世の趣むきが見事に残った街として世界から称賛の声があがっています。
そしてこの街で開催されるクリスマスマーケットはドイツばかりでなく、広く世界からこのマーケットを見ようと多くの観光客が訪れるほど有名で人気があります。
マーケットの開催にあたる初日には「クリストキント」という天使に扮した女性によるセレモニーが行われ、その後中央広場に並んだ売店でのショッピングや見物が始まります。
売店には棚から溢れるほどクリスマスの飾りが沢山に並び、見ているだけでも童心に帰ります。
クリストキント(天使)
飾ってみたくなるようなクリスマスの飾りがいっぱい!