ミャンマーは、東南アジアのインドシナ半島西部に位置し、中国、タイ、インドに囲まれた南北に長い国です。1989年まではビルマと呼ばれ首都はヤンゴンでしたが2006年からネビドーが首都となっています。
人口は約5100万人でその一約600万人がヤンゴンに住んでおり、まだまだヤンゴンは商業都市としてミャンマー随一の大都市となっています。近年、ビジネスでも来麺する人が増え続けています。
今回は、そんな注目されるミャンマーへの移住についてご紹介していきます。
ミャンマーの気候は乾季と雨季があり、乾季にあたる10月~5月は雨が少なく、日本より気温は高いですが湿気は少ないです。雨季となる5月~9月には一日に雨が何回か降るという感じで、基本的に温暖で過ごしやすい国と言われています。
ミャンマーでは長い間軍事政権が続き政情は不安定でしたが、2015年にミャンマー総選挙が実施され、アウンサンスーチー党首が率いるNLDが圧勝して新政権が誕生しました。
アウンサンスーチー女史は国家顧問、外務大臣、大統領府大臣を兼任し新政権は「事実上のアウンサンスーチー政権」と評価され、今後民主化の動きが大きく前進するだろうと言われています。
ミャンマーは他の東南アジアの国に較べると、インフラの整備など非常に遅れている感じがあります。今後民主化の動きと共に社会のインフラも整備されビジネス的にも大きく発展するだろうと言われており、伸びしろの大きい国です。
1. ミャンマーへのビザ
ミャンマーに移住するにはビザが必要ですが、ビザの種類には観光ビザから始まり、業務ビザ、公用ビザ、e-VISA、アライバルビザなどの種類があり、それぞれの目的に応じて取得する必要があります。
さらに2016年より、外国人永住権ビザの申請が出来るようになりました。
1.1 ミャンマー外国人永住権ビザ
2016年よりミャンマーの外国人永住権の取得が可能となりました。
この永住権は、研究者や技術者、投資家、国外へ移住した元ミャンマー人、ミャンマー人の配偶者や子どもを持つ外国人などに与えられます。
このような外国人に対する滞在を誘致する政策はミャンマーでは初めてのことであり、申請が許可されると5年間の国内滞在が認められ、満期後の更新も可能です。
これまで短期滞在ビザを取得して、ミャンマーでビジネスや研究活動を行っていた人達にとってこの永住権によりその利便性が格段に向上しています。
この永住権が取得が可能となった背景には、ミャンマー政府によりミャンマーに永住して投資や研究を行い、国に貢献してくれる外国人の来訪を奨励し、専門家や知識人、学者を受け入れることによってミャンマーの発展に繋げるようとしていくことにあります。
また投資家を受け入れることによって、ミャンマーに於けるビジネスが展開し発展していくことにより、現地雇用が生まれ、国のインフラ整備、発展にも繋がる事を目指しています。
永住権申請費は500ドルで、永住権取得後は毎年、外国人は1,000ドルの滞在費用の支払いが求められます。
2. ミャンマーの住宅事情
ミャンマーの住宅事情は、生活物価に較べるとかなり割高と言われています。
これは住宅需要に対して絶対的に物件が少ないことに起因しており、現在新たに住宅の建築が進んでいますが、当分は現状が続くとの推測です。
また現段階で、外国人は物件を売買することはできません。
住宅のタイプには大きく3種類あります。(画像はイメージです)
1 サービスアパートメント:プールやジムが付く物件もあり、住宅全体として管理体制がしっかりしており、停電時なども生活ができるジェネレーターも殆ど完備されています。
2 コンドミニアム:日本の一般的な高層賃貸マンションで、エレベーター付きです。
3 アパート:コンドミニアムと部屋は変わりませんが、低層が多くエレベーターが無く、日本の昔の団地や公営住宅のイメージです。
また全体に住宅の質は高くないので、日本での生活レベルを期待するのならコンドミニアムかサービスアパートメントがおすすめです。
3. ミャンマーの食事情
ミャンマーに移住する場合に、この国の食事情がどうなのかも気になりますよね。ここではミャンマーの人たちはどんな食事をしているのか見ていきましょう。
ミャンマーは中国、タイ、インドなど多くの国と接している多民族国家ですので料理の種類も多彩です。その中でも約70%を占めるのがビルマ族の料理で、スパイスの使用が他のアジア料理と比べると控えめなこと、油をたくさん使用することが特徴です。
やや辛い所はインド料理から、油の多いのは中華料理から影響を受けているようで、基本は野菜を豊富に使っているのでヘルシーと言われています。
食事は米が主食で、2~3種類の惣菜を添えて食べます。
以下はミャンマーの代表的な料理です。
3.1 タミンジョー(Htamin gyaw)
タミンジョーはチャーハンのことで、中国発のチャーハンをミャンマー風にアレンジした味付けで、日本でお馴染みのチャーハンよりも油を多く使用しています。
3.2 トウッ(Thou)
ミャンマー風の野菜サラダを一般にトウッと呼び、その種類は使っている野菜や料理方法も多彩です。煮た野菜にトロッとしたあん掛け風から、生野菜にドレッシング風のタレかけなど色々な種類があります。
3.3 ヒン(Hin)
ヒンはカレーで味付けされた煮込み料理のことで、インドのカレーほどスパイスは多くなく辛さも控えめなのが特徴です。
※ミャンマーの食事
3.4 ファスト・フード店、日本食店
2015年6月ヤンゴン市にオープンしたKFC第一号店開店の初日は、フライドチキンを買い求める人の行列が一日中絶えない程の人気で、その後も人気を博しているとのことです。
現在ロッテリアはヤンゴンに4店舗程あり、それ以外にも、Pizza Hut、Tony Romeなども進出しコカコーラも売られるようなり、今後も大手ファスト・フード店の進出が期待されています。
また日本食店もいくつか進出しており、日本人のほかに現地の人達も結構入っていますが、やはり現地の食事に較べて割高だと言われています。
【まとめ】
東南アジア最後のフロンティアと呼ばれるミャンマー。ビジネスチャンスも多くミャンマー進出を考えてる方!
そんなミャンマーに移住し、この国の発展の経緯を住みながら見つめていくことも興味あることだと思います。
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