日本人が住みたい国11年連続「世界No.1」!マレーシアに移住する3つの方法

暮らし慣れた日本にずっと住むのもいいけれど、夏は暑くて冬は寒い!消費税は上がる一方だし、景気もなかなか上向かない。

ゆくゆくは気候が温暖な異国の地に、移住するのもいいかもしれない。そんな思いが胸を掠める人々の「住みたい国」No.1に11年連続で輝き続けているのがマレーシアだってご存じでしたか?

そう、ハワイでもオーストラリアでもなく、タイでもシンガポールでもなく、マレーシアなんです!

その理由は外国人を受け入れやすい多民族国家であること、世界有数の親日国家でフレンドリーな国民性であること、一年を通して夏という過ごしやすい気候なこと、衛生的で治安が良いこと、などが挙げられます。

そしてなんといっても「日本の3分の1の物価で、ハイクラスな生活が送れる」というところに大きな理由があるのではないでしょうか。親日国家であるだけに、日本人は学生ビザも就労ビザも取得しやすいというのが、その人気に拍車をかけています。

中には「MM2H」という長期滞在が可能なリタイアメントビザもあり、このビザの取得も他外国の同様のものに比べ、取得しやすい状況にあるというのが魅力の一つです。

マレーシア移住の経験から、「住んでみて良かったこと」「困ったこと」そして肝心な「3つのビザの取得方法」を、海外移住を視野に入れている方にお伝えしたいと思います。

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マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)

マレーシアでも他の国でも、やはり気になるのが移住の方法。漠然と「移住したいなあ」なんて思っていても、そのための条件や仕事の問題などをクリアしないと移住は出来ません。

マレーシアへ移住するにはどんな方法があるのか?という問いには、まず「3つのビザのいずれかを取得すること」と、お答えします。

その中でもやはり注目なのが、MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム)という長期滞在ビザです。

この後にご紹介する学生ビザや就労ビザも、他外国に比べ取得ハードルが高くはないのですが、やはりそれ以上にマレーシアに移住し易い理由は、この「MM2H」という名のリタイアメントビザにあります。

MM2Hは年齢制限がない

「MM2H」は、いわゆる退職者向けのビザですが年齢制限がないため、若くしても申請が可能です。

50歳以上と以下では審査基準が異なりますが、流動資産、預貯金などから審査され、無事認可されビザを取得したならマレーシアでの10年間の居住が許されます。リタイアメントビザなので、50歳以上の方が条件が緩くなります。

その後、期限が来た際にも申請を出せば10年更新されるというもので、ちょっと日本の賃貸物件に似ています。申請が通れば10年ごとに更新が出来ますが、あくまでも永住権ではありません

ビザが無くても3ヶ月はOK?

マレーシアでは通常、日本人ならばビザが無くとも3ヶ月までの滞在は許されています。3ヶ月を過ぎる前に国外に出なければなりませんが、一度出国すれば、それがお隣の国であっても行って戻って来ればリセットされ、また0カウントになります。

そこから新しい3ヵ月となるので、この時点から再びビザが更新されます。これは日帰りであっても適用されるため、ビザがなくとも3ヶ月ごとに国境を行ったり来たりしながら、マレーシアに居を構える日本人も多くいるのだとか。

MM2Hを取得するほうが安心

ですがそれも一年以内が限度とのこと。やはり子供の教育や先行きの健康状態を考えると、確固かつ長期の滞在を見込めるということで、このMM2Hを取得するのが安心と言えるでしょう。

近年、このMM2Hを取得する日本人の数が増加の傾向にあり、審査基準が上がる可能性もあるため、移住計画はお早めに実行に移すことをお勧めします。

学生ビザ

住みたい国No.1がマレーシアであるのと同様に、マレーシアへの留学も注目されつつある近年。学生ビザの取得方法も知っておきたいところです。ですがマレーシアでの学生ビザ取得は、一筋縄では行きません。

マレーシアの学生ビザは毎年チェックしておくこと!

マレーシアにおいての学生ビザの取得条件はコロコロ変わるので、その条件を常にチェックしておく必要があります。去年と今年の取得条件が全く異なっているなんていうのはザラなのです。

またマレーシア政府・移民局自体が肝心なビザ情報のほとんどを開示していないということも取得に際しての混乱を呼ぶ一つの原因です。

これは制度自体に変われる余地を残しているためと思われ、学校やタイミング等が違えば、それぞれに違う対応ができる不透明な部分を予め作ってあるということになります。

ですから学校によっても条件は異なり、学生ビザ全般に言える共通の取得条件というものは、あまり存在しないことになります。行きたい学校の取得条件を、事前に調べておくことが必須です。

一人で解決よりも仲介者の力を借りよう!

上記のようなことを踏まえ、学生ビザを申請する際には、仲介に入ってくれるエージェントの力を借りるのが良いでしょう。

また、渋谷にあるマレーシア大使館でしかビザの申請が出来ないため、関東エリア以外にお住いの方は「ビザ代行業者」を利用することをお勧めします。留学予定者本人だけでなく、代行業者による申請・受け取りも認められています。

現在、入国後のビザの申請は認められていませんが、「MM2H」のところにも書いたように、3ヵ月以内の留学は学生ビザは不要です。

ですがあくまでも観光ビザでの入国なので、目的を聞かれた際には「観光」と答えてくださいね。「留学目的」と言ってしまった場合、学生ビザの提示を求められ、入国を拒否される可能性があります。

学生ビザは、ほとんどの国で財政証明書や銀行残高証明書を求められるのが普通ですが、マレーシアの場合、学生の費用は学校が責任を持つことが多く、資金面に関連する資料の提出を求めないことが多いのです。

ですがこの現状も、ゆくゆくは変わっていくかもしれません。日本とはお国柄も違うマレーシア。コロコロ変わる条件や、主観的な対応などにカリカリせず、こちらも大らかに受け入れていくことが一番の条件なのかもしれませんね。

就労ビザ


マレーシアでは数々の種類がある就労ビザですが、今回はその中でも就業時に最も使用されることの多い3つのビザをご紹介したいと思います。

①雇用パス(エンプロイメント・パス)

マレーシアで働く駐在員やマレーシア現地で雇用される現地採用者向けの最も一般的な就労ビザです。

マレーシアで法人化された日系企業、マレーシアで登記されている日系企業の支社、マレーシアの駐在員事務所などという、マレーシアの雇用主に採用され、この雇用主がスポンサーとなり発給されるビザとなります。

取得条件は、就業する雇用主が決まっていることや、最低月額5,000リンギ以上で雇用をされること、そしてパスポートの有効期限が1年以上であること、などになります。

②レジデンス・パス

マレーシア国家の重要経済分野において、優秀な外国人をマレーシアへ誘致することを目的としたビザです。専門的なスキルもそうですが、長期的にマレーシアで働いている人でも、このビザを取得できることができます。

メリットとしては、最長10年間マレーシアにおける就労や滞在が可能になることや、就労先を変更してもパスの変更が不要なことなどです。

取得条件としては、マレーシアに5年以上滞在し、3年以上の継続的な勤務経験があることや、大卒以上でマレーシア経済への貢献が期待できること、年収14万4,000リンギ以上でマレーシアで2年以上所得税の支払いをしていることとなります。

③プロフェッショナル・パス

製造業のプロジェクトで、技術顧問や機械修理等の業務で、滞在する期間があらかじめ決まっている1年未満の短期就労ビザとなります。

マレーシア国外の会社で働いている場合でも、プロフェッショナル・パスを取得することが可能です。プロフェッショナル・パスにおいて、認可された活動内容のみをマレーシア国内で行うことが可能となります。

取得条件としては、マレーシア国内で保証人を立てられること、契約内容や活動内容が提出できることなどです。

どの種類のビザも、申請・取得方法はその都度変わりますので、必ず現地のビザエージェントやマレーシアの入国管理局で取得条件を確認してくださいね。

移住してみてよかったところ

移住してよかったことは多々あるのですが、個人的に最も感じた5つをご紹介したいと思います。

①気候が良い

これは移住を考える方の多くに当てはまるかもしれませんが、私の場合「日本の厳しい冬から逃れたい!」というのが移住の最たる動機でした。

タイと同じく雨季はありますが、マレーシアは常夏なので一年中ほぼ同じ気温です。雨季でも日本の梅雨のような湿気はなく、比較的過ごしやすいというのが住んでみて実感したことです。

②食べ物が美味しい

常夏の国なので、太陽の恩恵であるフルーツはふんだんにあります。しかも美味しい!そして安価。それ以外のフードも、日本人の味覚とかけ離れたものはそんなにありません。

以前は日本食を食べたり日本の食材を買い求めるのが難しかったり、高価だったりしたそうですが、現在では日本食レストランも増え、食材も比較的安価に入手することができるようになりました。

③英語が通じる

「英語は世界共通語」「英語が話せれば、なんとかなる」そんな常識が通用しない国がアジアには結構あります。ですがマレーシア、公用語はマレー語ですが、ちゃんと英語が伝わるのです。

タイなどに行き、「こんな簡単な英語も通じないのか!」と歯がゆくなる経験をしたことがある方なら、普通の会話が通じるマレーシアが天国のように思えるでしょう。

④花粉症がない

花粉症がひどい方には、マレーシア移住を強くお勧めします!私もその1人でしたが、移住して症状がピタリと止みました。

日本だけだと思っていた花粉症、フィンランドやアメリカの一部には日本を上回るレベルの花粉症がある国もたくさん存在するそうですから、同じ移住するにも、移住先も選ばないといけないですね。

⑤人がおおらか

やはり何と言っても最後は人です。マレーシアは国民性がどことなく日本に近しく、よりおおらかという感じがします。のんびりと、暖かく優しく寛容と言った感じです。

おおらかさはアバウトさに通じるものでもあるのですが、外国人だからと排他的な感情で攻撃されたり、見下したりされるよりはこちらの方が暮らしやすいというのは言うまでもありません。

移住してみて困ったこと


こちらもまた、私が個人的に感じた「移住して困ったこと」を4つご紹介しようと思います。

①居住地域を選ぶと、家賃が高くなる

物価が安いと言われるマレーシア。ですが実感としては、「日本で言われているほど安くはないけど、決して高くはない」というのが正直なところです。

確かに物価は安いです。食費も安いし、ガス水道も安い、通信費だって日本の10分の1くらいで済みます。住むところを選ばなければ、日本の3分の1で生活できるというのは本当でしょう。

では何が高いのか、それは「良い場所に住んだ場合の家賃」なのです。マレーシアに住む日本人の殆どがそうなのですが、治安が良くて便利な場所で暮らそうとすると家賃や食費もちょっと高めになります

それでも日本に比べたら全然安くていい暮らしが出来るのですが……。少し不便でローカルな場所でも良いと言うなら、断然安く生活することが出来ます。

②酒税が高い

マレーシアの国民は6.5割がマレー系=イスラム教徒なので、宗教上お酒は飲みません。なので酒税がちょっとお高めです。

価格としては日本より少し高いといったところですが、せっかく物価の安いマレーシアに移り住んだと思ったのに、お酒でエンゲル係数を上げてしまうのは、お酒好きには切ないですよね。

③バスタブがない

そうです、バスタブがないのです。どんな素敵な物件にもなかなかバスタブはついていません。お風呂に浸かる文化の日本人にはちょっと厳しいところではありますが、普段からシャワーしか使わない方だったら大丈夫です。

しかもマレーシアでは、高級物件であろうとシャワーの出が悪かったり、お湯の出るのが遅かったり、水漏れがあったりするので、お風呂好きの方は妥協が必要かもしれません。

④アバウトである

これは「よかったところ」に挙げた「人がおおらか」の側面のひとつでもあるのですが、たまに笑ってしまうくらいアバウトなときがあります。

あるとき現地の業者に水道工事を頼んだところ、約束の2時間遅れでやって来た修理工のおじさんは満面の笑みで「ノー、プロブレム!」と言いました。

「いやいやこっちはプロブレムだよ!」と思いながら、何故だか笑ってしまいました。このアバウトさに適応していくのも、マレーシア移住の醍醐味だと思っています。

以上が「困ったこと」4つなのですが、そうです「移住してよかったこと」よりひとつ少ないのです。いいところを、あげたら5つでは足りないのですが、困ったことは4つくらいしか思いつきませんでした。これもマレーシアの魅力ゆえですかね

おおらかな気持ちがあれば大丈夫


今回はマレーシア移住に必要なビザの種類3つと、実際に生活してみてよかったと感じたことや困ったことなどをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

マレーシアは1年を通して温暖な気候で、物価も安く、衛生面でも問題ありません。英語が広く使用されていますから、英語が話せれば問題なく生活することができます。

ですが何より素晴らしいのは、その国民性です。マレーシアは多民族、多宗教国家なのですが、他民族でも張り合ったりいがみ合ったりすることはなく、それぞれの言語・文化・宗教を守りながら、互いをリスペクトし合って生活している感じがとても素敵に思いました。

そんなおおらかで寛容な国民性なので、外国人も入っていきやすいのでしょう。また白人主体文化ではないので、日本人が尊敬されやすいというのも日本人移住者が多くいる理由なのかもしれません。

ちょっとくらいアバウトだって、それを受け入れるおおらかさをこちらが持てれば大丈夫。それさえあったら、マレーシア移住の条件をクリアしたも同然です。
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