オーストラリアは、一年を通して穏やかな気候に恵まれ温暖で過ごしやすく、治安も比較的良いとされ安定している国です。
広大な国土と豊かな自然はオーストラリアの大きな魅力となっています。オーストラリア政府も、自国の広大な土地を発展させ、生かすためにも積極的に移民を受け入れてきました。
そんなオーストラリアは観光旅行先として、留学先としても人気となっており永住したいと考える人も多いようです。しかし海外で永住ビザを取るのは難しそう、、と考えている人も多いんではありませんか?
今回は、オーストラリアへの移住するための方法について、主に永住ビザを取る方法を中心にご紹介していきます!
自分の職業の能力を生かして永住する方法
まずは、自分がこれまでに従事してきた職業で培った能力を生かして、オーストラリアで永住ビザを取る方法です。
そのビザは、「技術独立永住ビザ189」というものです。
1.1 「技術独立永住ビザ189」とは
オーストラリアが必要としている職業(能力)を持っている人や、技術を有する人に対して、オーストラリアで働いて永住してもいい、というビザです。
オーストラリア移民局が出す「技能職業リスト」に記載されている一覧の職業に従事していることが、まずは必須条件になりますので、自分の持っている能力が該当するかどうか、下のURLので確認してみてください。
このビザの良い所は「雇用主の推薦が必要ない」ということ。「技能職業リスト」に自分の能力が載っており、自分の努力で取れる可能性のあるビザなんです。
1.2 技術独立永住ビザ 申請の条件
① 申請時に、18歳以上、50歳未満であること
② 技能職業リストに、自分のスキルの職業が合致していること
③ 申請日から遡って24ヶ月のうち12ヶ月はその職業に従事していること
④ 英語のスキル IELTS 6.0以上
⑤ 健康保険に加入している
⑥ 無犯罪者証明書の提出
1.3 ポイントの算出
このビザの申請は、ポイント制になっています。
上記の条件に応じ、それぞれ、年齢、英語力、経験、技術面などでポイントがあり、そのポイントを合計して、60点以上であれば申請できるという形式になっています。
この申請は、日本からでもできますので、まずはポイントを算出し60点以上になっているか、チェックしてみましょう。
-年齢-
18-24歳 25点
25-32歳 30点
33-39歳 25点
40-44歳 15点
45-49歳 0点
-英語力-
IELTS 6点 0点
IELTS 7点 10点
IELTS 8点 20点
-職務経験(申請日から遡って10年のうち)-
*オーストラリア国内の場合
1年以上 5点
3年以上 10点
5年以上 15点
8年以上 20点
*海外の場合
3年以上 5点
5年以上 10点
8年以上 15点
注)オーストラリア国内、海外のポイントは合算可能ですが、最高は20点まで。
-学位-
学士 15点
博士 20点
注)学位はオーストラリア国内だけでなく、海外の認定された学位でも可能
いかがでした?
ポイントが60点以上となった場合は、取得可能性がありますので、是非チャレンジしてみてください!
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ワーキングホリデービザから永住権を取得する方法
ワーキングホリデービザから、オーストラリアの永住ビザを取れる道があります。
ワーキングホリデービザの期間は通常1年、更新しても2年迄です。ただ、その間に長期就労ビザに切り替えることができ、永住権獲得の道も開けます。
そのビザのひとつが長期就労ビザで、通称ビジネスビザとも呼ばれる、「サブクラス457ビザ」です。
2.1 ビジネスビザ・サブクラス457とは
サブクラス457とは企業などが外国人籍の人に、働いてもらうという長期就労ビザです。
申請にする際に必要なのは、以下3つ。
①英語スキル : IELTS(英語検定) 5.0以上
②政府の定める職業リスト内の職種経験があること「必要とされている技術力」
③あなたに働いて欲しいと言ってくれる、雇用主(スポンサー)の推薦がある
*これは現地企業や、日系企業、レストラン、お店等の可能性があります。
そして雇用主に承諾を得て、ビザを申請します。
3. オーストラリア人と結婚して永住権を取得する方法
3.1 婚約者ビザ
婚約者ビザとは、オーストラリア人との結婚を前提とした人に、暫定的に出されるビザです。
婚約者ビザから永住権までの手続き
①婚約者ビザを申請(オーストラリア国外から)
②婚約者ビザ取得
③オーストラリア入国
④ビザ取得日より9ヶ月以内に結婚
⑤配偶者ビザ(暫定)申請
⑥2年間の生活
⑦配偶者ビザ(永住)審査
⑧永住権の獲得
婚約者ビザの有効期間は9ヶ月間です。
3.2 配偶者ビザ
配偶者ビザとは、オーストラリア人と結婚した人に発行される2年間のビザです。
結婚をしてすぐに永住権が出るわけではなく、まずはこの配偶者ビザを取得し、2年間生活した後、審査を受けて初めて永住権につながりそれまでの2年間をこの配偶者(暫定)ビザで過ごす、という形になります。
配偶者ビザを申請できる条件
①パートナーと結婚している、もしくは12ヶ月以上の同棲期間がある
②長期的な別居状態ではない
2年後に審査を受け、永住権取得となります。
国際結婚の平均離婚率は7割とも言われていますが、長いビザ申請の期間を乗り越えて、より深い絆で結ばれ、幸せなオーストラリア生活をおくっているカップルもたくさんいらっしゃいます。
4. オーストラリアの学生ビザから永住権を取得する方法
オーストラリアの学生ビザとは、オーストラリアの学校で指定された学業を終了することを目的として出されるビザです。これを取得するには、オーストラリア指定のCRICOS(Commonwealth Register of Institution and Courses for Overseas Students)に登録された学校のコースを就学する必要があります。
4.1 学生ビザの申請時期
①オーストラリア国外からの場合→コースの始まる日の4ヶ月前から
②オーストラリア国内からの場合→コースの始まる日の3ヶ月前から
4.2 学生ビザ保有中の条件
学生ビザは、学業を主目的とするビザということで、下記の条件があります。
①一定の出席率を保っていること
②一定レベルの成績を保っていること
③留学生用の健康保険に加入していること
④学費や生活費のために十分な預金をもっていること
⑤学期(セメスター)の間、20時間/週を超えて働いてはならない
⑥就労は20時間/週 までしか認められていません。(夏休み等は除く)
*退学してしまった場合は、28日以内にオーストラリアを出国するか、もしくは他の観光ビザ等に、切り替える必要があります。
4.3 卒業後の流れ
学校を卒業して、すぐに就職先が見つからず、オーストラリアに残りたいのであれば、下記のビザを再申請する必要があります。
①技能職業リストにある職業に就職して、ビジネスビザを申請
②日本でも実務経験があれば、技術独立ビザを申請
③恋人とパートナービザを申請
④別の学校に通い直すことを前提に学生ビザを再申請
⑤観光ビザやワーキングホリデービザに切り替え
4.4 卒業生ビザ
卒業生ビザは2007年に新設され、卒業時点で申請でき、オーストラリアで働くためのビザです。
スポンサーも必要でなく、1年半の間、どこででもフルタイムで自由に働くことができます。
4.5 卒業性ビザ申請者の条件
①50歳未満であること
②オーストラリアに滞在していること
③英語スキル :IELTS 6.0以上
④オーストラリアで2年以上の学位のコースを修了していること
4.6 新卒業生ビザ
2011年に新卒業生ビザが新設されました。その条件は、「初めて取得した学生ビザが2011年11月5日以降に申請されたもの」となっています。取得後は2~4年、自分の好きな仕事への就労が可能で、従来に比べ幅が広がりました。
自分にあった方法でオーストラリアに移住しよう!
いかがでしたか?
オーストラリアでの永住権の取得には、永住ビザが必要となりますが、その種類や方法もいくつかありますので、ご自身に適したビザを検討して、申請してみてください。
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