「建築留学したい!」と決意してからドイツを選んだ理由と実際に行ってみた感想

ドイツで過ごした1年という時間は短い期間ながらもそこから得たものは日本の学業だけでは決して得られないものばかりでした。

留学先をドイツと決めた理由としては、僕の場合は高校の頃からドイツ語を先行していたということもあり、英語よりもドイツ語の方が自信があったからです。

記事内でも書いていきますが、言葉の壁は大きいようで小さい、小さいようで大きいです。とはいえ、初心者に毛が生えた程度の僕のドイツ語ではまるで準備不足だった訳ですが……。

もうひとつの大きな理由としては実際にドイツ建築留学経験のある先輩に色々とお話を聞けたことです。今はネットだけでも色々な情報が簡単に手に入ってしまう時代ですが、やはり実体験に基づく話の方が何倍も参考になりました。

ドイツは有名な建築物が数多くあり、本場の建築を学ぶにはもってこいの場所です。もし、建築留学のみならずこれからドイツ留学を悩んでいる人がいたら、僕が経験した事を少しでもお分けできたらと思い、記事にする事にしました。

僕が実際に行って感じたことや思ったことを簡単にまとめたので参考にしてもらうと幸いです。

低コストでレベルの高い授業を受けることができる


ドイツは世界の中でも学費が安いということでも有名ですが、安いだけではなく高水準の教育をしている国としても有名です。留学プランなどにもよるとは思いますが僕の場合は国立大学だったということもあり、学費に関しては全額免除で留学することができました。

また物価が安いということもあり、学生が思う存分に勉強できる環境が整っているといえると思います。勉強ができる環境が整っているだけでは、身につきません。

自分から学ぶ意欲・姿勢がないと当然だめですよね、ドイツでの授業の質が高いのと共に学費が非常に安いということもあり、世界中から留学生が集まってきますので他の留学生の学習意識の高さも日本とは比べ物にならないほど高いと思います。

ドイツ語・英語は必要?留学の準備

大学や授業によっては一定の点数以上が求められる場合もあるので、必要であれば英語はTEFULIELTS、ドイツ語はTestDaFDSH(Deutsche Sprachprüfung für den Hochschulzugang)を受けておく必要があります。

ちなみに、留学期間が短い場合やサマーコースのみでの留学などは特に語学力を証明する必要はないそうです。とはいえ全ての大学やコースを調べたわけではないので、希望する大学やコースに必要な条件はきちんと見ておきましょう。

カフェなどで食事を取るのにも基本的にはドイツ語、親切なお店であれば英語で対応してくれたりもしますが、郷に入れば郷に従え、最低限の語学力はつけておきましょう。

大事なのはコミュニーケーション力

まず向こうでの授業で驚いたのは、日本のように教授の授業をただ座って聞くスタイルとは違うことでした。

授業のテーマや進行はもちろん先生が進めますが、基本的には生徒がどんどん発言をしながらその内容に添って授業が進んでいきます。自分も積極的に参加をしていないとあっという間に取り残されてしまいます。

もちろん最低限の英語やドイツ語は必要ですが、僕の受けた授業ではとにかく5~6人でグループを作ってのグループディスカッション形式の授業がとにかく多かったです。

様々な国籍の留学生達とグループディスカッションをしていくにあたり、それぞれの言語能力も違う為コミュニーケーションをしていくのは難しかったですが、つたないドイツ語・英語でも構わないのでとにかく発言をしていくことを心がけていました。

日本にはない授業スタイル

また日本との大きな違いとしても、ほとんどの授業において教科書が無いということでした。なので重くてお金のかかる教科書を持ち歩く必要ないです。

授業内では教科書を使わない代わりにパワーポイントで使用することがほとんどで、このパワーポイントデータは学生であれば誰でもダウンロードすることができるのですが、復習なども簡単にすることができるのも利点です。

このパワーポイントを使用することで、教授の質が問われます。いかに分かりやすく惹きつけるプレゼンテーションができるか、特に日本人は人に物事を伝えるアウトプット能力が低いと言われますが、授業の内容だけではなくアウトプットの仕方なども勉強になります。

留学をしている間は建築のことでとにかく頭がいっぱいでしたが、建築以外のこともひたすらに勉強になりました。

ドイツ留学にかかる学費と奨学金制度について


ドイツ留学にするにあたって学費のことを心配している方も多いかと思いますが、アメリカや日本などと比べたら実際のところかなり安いです。国立大学であれば学費は無料ですし、私立の場合であっても年間120万円ほどです。

実際のかかる学費については州などよっても違うので希望する大学の詳細を見てみて下さい。また国立の場合でも施設などを利用するための共済費は2万円ほどかかります。

この共済費を支払うことで施設を利用できるだけでなく、公共の交通機関であれば全て無料で利用することができます。

向こうでの移動はほとんど電車やバスになりますが、交通費を気にしなくてよいので時間さえあれば色々な場所の建物を見て回っていました。

奨学金制度をうまく使う

僕の場合は国立だったので学費が無料になりましたが、私立の大学へ行きたいという方は奨学金を制度を上手に使うといいと思います。

奨学金制度は博士過程だけでなく、学士過程でも利用できるらしくさらに中には返済する必要のない奨学金などもあるそうです。

これらの条件も州や大学などにもよって条件は様々だと思いますので、気になる方は調べてみることをおすすめします。

ドイツ建築の魅力


授業で学べること以外にもドイツは街中を散策するだけでも多くの建築の魅力に気付かされます。

日本では新しいほど価値があり良いとされていますが、ドイツはそれとは真逆で古いほど頑丈で優秀な建築であるとされています。もちろん最新の技術を駆使した新しい建築物も多くありますが、その根底にあるのは昔ながらの建築技術です。

ドイツは世界遺産の数も世界で5番目に多く、632年かけて建てられたケルン大聖堂や博物館が5つ集まっているムゼウムスインゼルなども大迫力です。

太陽光に対する意識の違い

ドイツは緯度が高いという事もあり、陽が出ている時間が短くとても貴重です。そのため夜は非常に寒いので太陽で温まった建物の熱を逃さなさいような工夫が多く施されています。

日本の住宅建築では主に断熱材を壁と壁の間に入れていくことで暑さや寒さからに影響を受けにくい作りをしていきますが、ドイツでは壁と壁の間に熱湯が通っているパイプを通すことで建物全体を温めるという技法を使っています。

熱と湿気にも強く頑丈な建物を作らなくてはいけないため、材質もコンクリートではなく、主にレンガや石を使います。これにより機械作業が減り職人によるマンパワーが必要になり、ひとつの建物を建てる為にかかる時間とお金は日本の3倍以上とも言われています。

近代建築もスゴイ

歴史的な建築も多いですが、ベルリンでは近代建築も多く存在しています。スイスの家具メーカーヴィトラの本社のヴィトラキャンパスはそんな近代建築の宝庫なので是非訪れてみるといいと思います。

フランク・ゲーリー、ザハ・ハディド、安藤忠雄、ジャン・プルーヴェなどの世界的な有名なデザイナーさんによる建築物が集まっています。

安藤忠雄さんは僕の1番尊敬する建築士のひとりで、美術館から教会まで様々なジャンルの建物を見事に表現しています。

名だたる建築士の中に安藤さんの作品がヴィトラキャンパスに建っていること自体ものすごい事なのですが、いざ目の前にしてみると感動する気持ちよりも「いつか自分もこの地に建物を建てたい……」という気持ちがよりいっそう強くなりました。


百聞は一見にしかず

ここまで僕が実際にドイツへ建築留学をしてみて感じたことなどをまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

日本の建築の文化や技術も世界的にみると高いと言われていますが、ドイツには日本では感じることのできないアーティスティックな雰囲気や建物が満載なので実際に自分の肌で感じてみることが1番分かりやすいかと思います。

語学留学であれば話は別ですが、建築留学の場合であれば本当に大切なのは語学ではなくコミュニケーションをどれだけ取れるか、どれだけの事を吸収できるかが鍵となってきます。

ドイツ留学のメリットとデメリットを考察

高い質の授業を低コストで受けることができるのもドイツ留学のメリットかと思います。日本とは違う授業スタイルで学んだことは建築に関することだけではなく、人へ発信する方法やアウトプットの方法も勉強になりました。

教授の話を聞くだけでなく生徒同士で作って勧めていく授業スタイルも日本にはないスタイルなので、最初は戸惑ってしまうかと思いますが初めの一歩さえ踏み出さればどんどん馴染んでいけると思います。

デメリットというわけではないのですが、留学をしている間は文化の違いなどもあり馴染めないことも少しはありました。日本食が恋しくなったり、ついつい日本の友達と連絡を取ってしまいがちですが、限られている時間をどれだけ有効に過ごせるかは個人個人だと思います。

これは留学だけに言える話ではなく、自分がいる環境、これから過ごしていく環境の中でベストな選択をしていくことはこれからの人生においてもとても大切なことかと思います。

最後は少し精神論になってしまいましたが、きっと素敵な留学ライフを過ごせることを心より願っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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