ミャンマーは歴史も深く、美しい建造物が今でも見られ、観光客も多いことで有名な国です。ミャンマーと聞くとそういうイメージがわく人も多いのではないでしょうか。
今回はミャンマーで有名な「タナカ(Thanaka)」に関してをまとめていこうと思うのですが、このタナカは決して日本の名字の「田中」ではありません。前置きとして一応お伝えしておきます。
現地の人からしたら知らない人はいないこの「タナカ」というのは、日焼け止め、にきびの防止、お肌全般に万能に効果のある天然化粧品のことを指します。
それは決してお歳を召した方のみが使用するものではなく、小さい子どもから20~30歳の女性も使用していて、ミャンマーではタナカを使用するというのはごく一般的な考えとされているのです。
もしかしたら美意識の高い女性はこの「タナカ」のことをご存知かもしれませんが、今回はこのお土産としても人気のあるタナカについて、細かく見ていこうと思います。
そもそも『タナカ』って?どんな由来があるの?
まず、この上の写真の女性を見てもらうとわかると思うのですが、ミャンマーに観光へ行くと現地の女の子、女性ともにこのように白いペイントを頬にしているのです。
実はこれが「タナカ」です。タナカで調べてみると天然化粧品、固形石鹸などが出てくるのですが、このようなペースト状のタナカもあり、これを頬に塗ることによって美肌効果があると言われているんです。
これは別に頬に塗らないといけないわけではなく、顔だとおでこに塗ってもいいですし、腕などに塗っている人もいます。
観光に行くとわかるのですが、子どもたちは頬に塗ってあるタナカで絵を書いてあったりしてとても楽しそうで、何より微笑ましい光景を見ることができるんです。
そもそも『タナカ』とはどうゆう意味なの?
『タナカ』というのは田中さんが作った化粧品をミャンマーに持ち込み発展した、わけではありません。この上の写真を見てもらうとわかるのですが、原料である「タナカの木」が名前の由来になります。
まさにそのままタナカの木からできた化粧品だから「タナカ」なわけですが、この木を丸太状にし、束にしたものを現地で販売していて、その丸太状のタナカをすり潰したりして自分で使ったり子どもに塗ってあげたりしているわけです。
現地では特に子どもと女性に多く見られた印象でしたが、聞いてみると男性でも塗っていたり、日本でお風呂上がりに乳液やクリームを塗るような感覚で家族全員使用するのもミャンマーでは普通のようです。
ミャンマーでは「化粧品」として浸透しているというよりも「文化」であることがわかります。民族がペイントを施すのではなく、化粧品をペイントしている文化はミャンマーだけなので是非この文化は残していって欲しいものです。
「タナカ石鹸」は全て手作り?工程が凄いって本当?
先程の写真の女性やトップの女の子はタナカに水を足して、ペースト状にしたものを顔に塗っているのですが、市販で販売されているものは固形石鹸になっているものが多いんです。
そしてこの石鹸は全て手作りでできています。ミャンマーでは道端でタナカを販売している人もいるのですが、会社が世界に向けてこのタナカ石鹸を販売しています。
90%以上が天然由来の成分、そして製法が手作りなので、ミャンマーの人だけではなく世界中の女性が注目している理由もこのことから納得できます。
とにかく製法工程が凄い!
タナカ石鹸、化粧品ができるまで、簡単ではなくとてもこだわりをもって作られているのです。その製法や工程をご紹介していきたいと思います。
原料となるタナカの木は『35年』が決め手だった!
タナカ石鹸の原料となっているのは「タナカの木」。この木は柑橘系の木の一種で、ミャンマー一帯、そしてタイとの国境付近でも見られる木の種類になっています。
まずは見出しの『35年』という部分ですが、このタナカの木はその辺に生えているものを使用すればいいわけではありません。化粧品として良質であると認められるには、少なくても『35年』は必要とされているのです。
昔から絶えずに生えているタナカの木を原料とし、化粧品を作るからこそこれだけ美容効果が高いと言われているんです。
タナカ石鹸は『2ヶ月』の工程を経て完成している!
実際に道端で売られているものや、顔に塗ってもらうときにはタナカの木とをそれをすり潰す為の臼、水だけが必要なもので、工程的にはとても簡単に感じられると思います。
しかし、実際に会社がタナカ石鹸を販売するとき、タナカの木からタナカ石鹸を作る際には『2ヶ月』もの期間を経て作られているのです。
しかもこれは機械などで作られているのではなく、完全手作り。現地の人の手から生み出される、天然成分が90%以上の石鹸になるので、この理由からも美容効果が高いことが納得できます。
安く売られている石鹸や化粧品はその分天然由来成分が少ないものが多いです。年齢を重ねるごとにお肌の悩みは生まれるものですが、本記事からタナカ石鹸、化粧品を知った人は是非使用してみてはいかがでしょうか。
大人気『タナカ石鹸』の効果、効能とは?
ここまででタナカはどんなものか、どれだけこだわりを持って作られているかがわかったと思いますが、一番知りたいことはどんな効果があるのか、という点ですよね。
石鹸というと「洗う」というのみのイメージになりますが、このタナカの使用方法、効果は現地の人曰く何にでも効果があり、『万能」という声が多くあがりました。
タナカ(Thanaka)の名前から効果がわかる?
タナカはラテン文字表記で「Thanaka」となっているのですが、ミャンマー語では「ThanaKha」とも書かれたりします。
まず「Thana」の意味は『汚れ』という意味で、「Kha」の意味は『清潔』という意味があります。つまり、汚れを落とし清潔に保つという意味が言葉から作られているのです。
この言葉からもやっぱり石鹸というイメージが強いとは思うのですが、タナカの効果はいくつかあるので、そのたくさんの効果を見ていきましょう。
タナカには美容にも健康にも効果がある!
ミャンマー独自の使用方法もありますが、タナカの効果についてご紹介していきたいと思います。
タナカの美容効果
・ニキビなどの吹き出物、虫刺されの治してくれる効果
・毛穴の引き締め効果
・オイリー肌を防いでくれる効果
・日焼け予防効果
タナカの木からなるタナカ石鹸の効果は代表的なところでこのくらいあります。美容効果として一番効果があると言われているのが美肌に保つ為の予防効果が主にあげられます。
ニキビや虫刺されができた場合はタナカを塗れば治る、ミャンマーの人は普段日焼け防止の意味も込めてペイントのようにタナカを塗っているそうです。
実際にミャンマーに行ってみるとわかるのですが、男性女性関係無くとてもお肌が綺麗なのです。美肌を保つ為にもこのタナカは必要不可欠となっているのがわかります。
タナカを使用して健康も保つ事ができる?
ミャンマー人がタナカを使用しはじめたと言われているのは、2000年も前にさかのぼります。当時からミャンマーの女性は、美容の為に日焼け止めとして使用していた人が大半と言われています。
しかしタナカはそれだけではなく、赤ん坊や子どもが消化不良を起こしたときや、発熱した時にタナカの木くずを食べさせていたと言われているのです。
実際にタナカは解熱効果や、頭痛緩和の効果もあるとされているので、昔も今もミャンマー現地の人たちは体に塗るだけではなく口にもしているそうです。
天然成分が豊富なタナカの香りは良いの?
天然成分◯%と聞くと、少し香りが独特だったりキツかったりを想像する人も多いと思うのですが、タナカ石鹸はそんなことはありません。
実際は、優しい香り……ほのかに甘い感じの香りがします。洗顔として使用したあとの洗い上がりも良いし、その後残る香りも嫌な感じがしないのでとってもオススメです。
タナカは石鹸だけではない?どんな商品があるの?
タナカは石鹸だけではなく、美容品、化粧品全般として使用されています。石鹸と聞くと洗うことをイメージしますし、お肌とかもキシキシする感じがしますよね……。
でもタナカは実際石鹸だけではなく、パウダータイプのものや、ペイントとしてお肌に塗るわけではなくペースト状にして、美容パックとしても使用したりしているのです。
パウダータイプのタナカが人気!
ミャンマーのスーパーなどで購入ができるパウダータイプのタナカは現地の人はもちろん、観光客がお土産として買って帰るのも人気と言われています。
このパウダータイプのタナカは化粧の下地として使用ができ、特徴としてはサラサラしていてお肌にとっても良く馴染むので、東南アジアのような暑い地域であっても問題無く使用ができるのです。
お肌にも優しいので、ミャンマー人だけではなく世界中の女性が注目しているアイテムらしいです。
全身パックができるって本当?
最初にお話したようにミャンマーの人は日焼け止めや、美肌の為にタナカをフェイスペイントのように塗っています。
これは普段の生活の時にもこうやって塗ってはいるのですが、美肌を保つ為にお風呂上がりにパックとして使用している女性も多くいるようです。
使用方法はとても簡単で、タナカをすり潰し、少量の水を加えてペースト状にしてお肌に塗るだけです。少し時間が経つとその塗ったペースト状のものが乾燥してきてパリパリになってきます。
その後は水で洗い流すことができるので使用方法もとっても簡単なのです。タナカ自体に毛穴の引き締め効果があるので顔だけでは無く、足や腕に使用している人もいるようです。
タナカで化粧を落とし洗顔をしてから、タナカでパックをして美容効果を高める……ミャンマーの人たちはまさにタナカづくしの生活を送っているのです。
タナカは通販でも買えるって本当?
実際にタナカを使用してみたいと思ってきた方へとても良い情報なのですが、タナカは通販で取り寄せることが可能なのです。
ミャンマーのお土産としても人気のあるタナカは、スーパーなどでも購入は可能です。もちろんお土産屋さんにも売っているので観光に行く際にはチェックしてみてください。
タナカの値段はどのくらいなの?
MESOap(メソープ)
重量:80グラム
価格:900円
引用元:ハンドメイド通販・販売のCreema
de leaf タナカ(THANAKA)モイスチャーライジング&ホワイトニング ソープ
重量:100グラム
価格:450円
引用元:Asian Supply
de leaf タナカ(THANAKA)モイスチャーライジング&ホワイトニング クリーム
容量:45ミリリットル
価格:1,810円
引用元:Asian Supply
日本のドラッグストアに売っている固形石鹸と比べると高くはなりますが、万能な美容石鹸となればこの価格では安いのではないでしょうか?
ネットの通販では限られてはいますが、日本からの購入も可能なので気になった方は一度調べてみてくださいね。
美容にも健康にも良い『タナカ』はとってもオススメ!
ここまで読み進んでいただきありがとうございました。本記事でタナカの良さや凄さ、ここまで人気がある理由が少しはわかってもらえたと思います。
実際にミャンマーからのタナカの出荷率は増えているそうで、美意識の高い人のみが注目しているわけではなく、より一般的になりつつあるようです。
商品となっているのは石鹸、美容クリームやパウダーなどがあるので、通販で探してみなさんも一度試してみてはいかがでしょうか。